スノーボードエッジ調整基本編

エッジ調整やったことがないって方用の説明ページです。

ビベリング説明動画

ベースエッジビベリングとサイドエッジビベリングがあります。前者はターン時にエッジが効き始めるまでの「遊び」をつくり操作性を上げるため、後者は荷重時にエッジグリップを良くするために行うのが基本です。 ベースエッジの角度出しは少し敷居が高いと思いますが、動画で紹介しているようなガイドを使用するとそれほどでもありません。注意しなければいけないのは、ファイル(やすりのこと)に力を入れ過ぎて絶対に (しな)らせないことと、 削る向きの一方向だけで仕上げるイメージで行い、力を入れてゴリゴリ往復させないこと、そしてできるだけ1ストロークで削ることです。
実際やってみると、ジブ板の場合、焼きが入ってる箇所が滑って削れないことに気付くと思います。そこだけはダイヤモンドファイルで 削ります。焼きが入るのは表面だけなので、それさえ落とせば普通のファイルで削って角度出しできます。ただし、ソールのフラットが出ている前提なので、ソール自体が怪しい場合はチューンに出しましょう。サイドエッジはシャープナーさえあれば 誰でも出来ます。角度は好みですが、ジブの場合ベースエッジ低角度は引っかかるリスクが高くなる事は頭に入れておきましょう。

ダリング説明動画

ダリングも二種類あると考えた方が良いと思います。ノーズ・テールの先端等、接雪点外側のエッジの角を完全に落として丸くするものと、接雪点付近のエッジを微妙に緩くするものです。前者は、ジブの場合、ノーズプレスした時に アイテムに引っかからないようにするためと考えて差支えないと思います。最近の板はデフォルトで処理済みのものも多いです。後者は、ターン開始時の不要な引っ掛かりを無くして操作性を上げるための、味付け程度の微妙な調整です。ファイルではなく、イレーザー という錆落とし用の砂消しゴムのようなもので軽く調整するのが一般的と聞きます。目の細かいサンドペパーでも可ですが、やり過ぎると、もう一度サイドエッジビベリングしないと直せないので、イレーザーの方が安全かと思います。砂消しゴムでもOKです。 ただし、これは通常の滑走におけるチューン手法なので、グラトリで深めのプレスを多用するスタイルではその辺りのエッジが肝となるため、私見ですが、全くしないというのもアリだと思います。

ダリングビベリング等のエッジ基本調整に必要な道具について

上の動画でも紹介したように、ベースエッジビベリング用とサイドエッジビベリング用のファイルガイドさえあれば素人でも正確に角度出しできます。ただし、これらファイルガイドはソール面を基準面として使いますので、ソールのフラットが出ているという条件がつきます(特にベースエッジはルーズな角度だと影響大きい)。ソールのフラット出しはDIYでするには技術的にも経済的にも(フラッターっていうのがいる。めちゃくちゃ高い。しかも、定期的なメンテナンスが必要で、単に削る道具ではなく校正が必要なためその工賃も高い)非現実的なので、DIYマニアも、ここは我慢して大人しくチューンに出した方が身のためです。そのチューン時に、ついでに角度出しもやってもらって、エッジがやられてきたらサイドエッジを削ってエッジを生き返らせるというやり方が現実的だと思います。また、サイドエッジビベリング用ファイルガイドは、角度毎に1個づつ買い揃えるのもマニアックな感じがしていいですが、はっきりいって1個で角度調整できて小さなファイルも内蔵されているサイドエッジシャープナーで充分かと思います。そうすると、ベースエッジビベリング用ファイルガイドはいらないのか?となりますが、ここはあっさり、別に無理して購入する必要は無いとお答えしておきましょう。というのも、管理人の場合も、ほぼ新品(新品のボードの場合ベース0°サイド90°のデフォルト設定が一般的なので)の調整時に使うためだけに持っているような感じだからです。ですから、板購入時にエッジチューンまでお願いするというパターンならサイドエッジシャープナーだけでOKだと思います。ただし、ダリングや何らかの修正で必要になることもありますので、単体でファイル(棒やすり)だけは1本持っておいた方が良いと思います。切れ味が悪いとバリが強く出たり作業性が悪くなったりしますので、エッジチューン用のを使いましょう。ちなみに、管理人お気に入りファイルは、HOLMENKOLのMサイズの平目(200×20mm)。スウェーデン鋼で切れ味良いですコレ。あと、ワイヤーブラシでファイルの目に溜まった切り屑をこまめに清掃しながら作業することをお忘れなく。

HOLMENKOL〔ホルメンコール〕 レーシングファイル Mサイズ HJ-20526 〔z〕

価格:2,810円
(2014/11/2 09:41時点)
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☚ちなみに、商品説明中、「ファイルは粗、中、細仕上げの順に使い分け、エッジとともにソールも同時に削るのがポイントです。」とありますが、もちろん、これにこしたことはありません。  が、 アルペンでレースに出るわけではないので、ジブであれば、中目でざっくりやっちゃう、っていうので充分かと思いますし、管理人もそのパターンです。

ところで、ベースエッジ用ファイルガイドは特にいらないんじゃない?と申しましたが、管理人が動画で使っているTOKOの商品が、調べたらもう廃盤みたいで他のだとせいぜい1.5°程度までしか設定できないのばっかり、っていう理由もあるんですよね。ジブの場合、もう少し調整幅あった方がいいと思います。調べてみるとKUNZMANN製だと4°とか5°まで設定できるのがありますね。さらに、サイドエッジシャープナーにそうした角度まで調整できて、さらにベースエッジガイド機能を持たせたのがあります。レビュー見ても使い勝手よさそうなのですが、2014/11/2時点では売り切れ在庫無しでした。KUNZMANNのベース・サイド両方使えるタイプは数種類ありますが、KFK-3100(0〜5°)が良さそうでうね。この手のガイドは、あんまり小さいと力入れにくくて、慣れてないとエッジ波打つ可能性ありますから。小さ目なのはゲレンデ持ち込み用としては良いですが、メインの道具としては大き目の方が良いと思います。サイドエッジ専用ならKFK-3104(90〜85°)、ベースエッジ専用ならKFK-3165(0〜3°)が使いやすそうですが、この二種はほとんど取り扱っているところありませんね。まァ、KUNZMANN自体、扱っているところ少ないんで、KFK-3100(0〜5°)扱っている大阪タナカスポーツさんのリンクを下に貼っておきます(2014/11/2時点では在庫切れとなっておりますが、このショップはそれ以外のチューン用品の品数も多いです)。また、エッジチューンしだすと、焼きが入ったエッジを削るためにダイヤモンドファイルとかセラミックストーン、オイルストーンとかが欲しくなってくるかもしれません。ボチボチ勉強しながら揃えましょう。特にダイヤモンドファイルは高いので、ホームセンターの安売り時に揃えるっていう手もありますので・・・。管理人は、ボーダーカッター(サイドウォールを削ってサイドエッジ調整の邪魔にならないようにする道具)は何故か持っていません。これも便利そうなので今度買うかもしれませんが、別に無くても何とかなってます。


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  • インターネットエクスプローラーver8以下の動画再生対応しました。
  • 管理人練習方法実例アップしました。

2014/10/26_更新